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公認会計士に落ちたときに考えたい諦めorリトライの判断基準
難関と言われている公認会計士の資格取得。
頑張って勉強して受験したけれど、残念ながら落ちたという方もいると思います。そんなときに考えたいのが、諦めるかリトライするかということではないでしょうか。
ここでは公認会計士の試験に落ちたときに、一体何を判断基準としていけば良いのか、後悔しない選択をするためのポイントについてご紹介します。
目次
公認会計士の試験に落ちたときに考えたいこと
資格試験に落ちたときには、なぜ落ちたのか、何が問題点だったのかを改めて考え直すことが大切です。
特に、今回が初めての受験だったという方は、次も挑戦してみたい!と思うこともあるでしょう。
そこで、落ちた原因を改め、受かる勉強法について考えてみましょう。
受かる勉強法で対策を行う
試験に落ちた後は、自分は学歴が高くないから…と落ち込んでしまう人もいると思います。
ですが、高学歴でなくても、昔から特段頭が良かったというわけでなくても、しっかり勉強をすれば試験に合格することは可能です。
落ちた場合は、自分の勉強時間は足りていたか、まんべんなく平均点以上がとれるような状態にあったかを振り返ってみることが重要です。また、予備校などに通っているなら毎日通うことは大前提です。そのうえで答練を欠かさないようにしましょう。
たとえ気分が乗らないという日でも、勉強をしない日を作らないことが大切です。公認会計士の試験は、短答式・論文式・修了考査があるため、これらにおいて平均点を割らないような勉強を繰り返すことも必要です。
特に、計算問題はすぐに習得できるものではないため、ある程度の時間を確保して平均点を上回る程度まで習得しておきましょう。
公認会計士の試験に落ちた場合にリトライを諦める基準とは?
公認会計士の試験に落ちた場合、リトライするべきか判断に苦しみますよね。公認会計士の試験は、一部科目免除も可能となっているため継続すべきかどうかは非常に悩むところです。
そこで、資格試験のリトライを諦める基準について解説していきたいと思います。
年齢を考えたうえでの受験を
大学在学中から資格取得に向けた勉強を開始した人たちだと、だいたい20代半ばまでに合格をする人が多いです。そのため、資格を活かして就職活動をすることができ、監査法人にも比較的容易に入所できると言われています。
ですが、既に社会人になっていて仕事をしながら勉強をしているという場合は、その経験や年齢がプラスにもマイナスにも働くことになってしまいます。
例えば、30代以上で資格取得をし、その後就職や転職を考えている場合。社会人として金融業界や経理業務、システム管理の経験があるとか、語学知識が豊富といった何らかの強みがあるのなら、即戦力として採用してもらいやすくなります。ですが、全く違う業界にいて他に強みとなるものがないとか、大学卒業後の社会人経験が乏しいという場合には、監査法人への採用ハードルは高くなってしまいます。
仕方のないことですが、年齢が若い方が就職においては有利であることがほとんどです。
つまり、資格取得をゴールとするのではなく、その先の就職・転職活動のことを考えながら時間を使うことが大切なのです。受験をリトライするか考える際には、自分自身の年齢も十分考慮していきましょう。
勉強にかかる費用を検討する
公認会計士の勉強を続けるとなると、費用面についても考えておかなくてはなりません。
まず、資格受験料としてかかるのは19,500円です。
さらに専門学校に通学している場合は、2年間で75万円程度かかるところが多く、WEBやDVD通信講座等と合わせると80万円を超えるところも珍しくありません。
親からの援助があれば勉強に集中できるかもしれませんが、仕事やアルバイトと両立しながら勉強を続けている場合には、これらの費用がかかることを十分検討する必要があります。
自分の成績を見直す
試験を受けて落ちた場合は、必ず自分の回答を見直すようにしましょう。
そうすることで、どの程度理解できているのか客観的に確認することができます。
また、勉強をする中で、何度答練しても50点より上にならないとか、答練の度に点数が落ちていくと言った場合は理解度に限界がきている可能性もあります。
成績が全く上がらなくなってしまったときは、リトライを諦めるタイミングとも言えます。
自分の精神状態を見直す
資格取得のためにたくさんの勉強時間を割いて、何度も受け続けたという場合、ここまで来たからにはもうやめることはできない!という焦りや意地が強くなってしまうことがあります。
ある程度自分を追い込むことは大切ですが、こういった精神状態では学習に対して集中できないこともあります。
また、独学で勉強していて受験仲間がいなかったり、周りに試験を受けることを内緒にしていたりする場合は、孤独感に襲われやすくなるものです。
精神的に辛く、眠れないことが続く…といった場合には、一度公認会計士の勉強から離れてみることも必要です。
仕事との両立ができているか考える
社会人になってからの受験の場合は、今現在の仕事との関係も考えておきたいところ。
資格取得を目指すことに力を入れすぎるあまり仕事に集中できない、またミスが増えてきたという場合は要注意です。
そんな姿を良く思わない人も出てくるかもしれません。仕事との両立が困難になってきたと感じたときも、リトライを諦めるタイミングと言えるでしょう。
公認会計士を落ちた後の進路について
公認会計士に落ちたからといって、その後の人生が終わってしまうわけではありません。
必要以上に落ち込みすぎないようにして、勉強を頑張ってきた時間やそこから得た知識を今後の進路に活かしていくようにしましょう。
ここでは、具体的な進路についてご紹介していきます。
監査法人として就職する
大手監査法人では短答式試験合格者限定で「監査補助者」の採用を行っているところがあります。
雇用形態としては契約社員が多いのですが、監査法人にて働きながら引き続き試験合格を目指すことができるので、勉強を続けながら働くこともできます。
また、職場に会計士がいるという勉強しやすい環境に身をおくことができます。
一般企業へ就職する
公認会計士で得た知識は、一般企業の経理業務等で十分活用することができます。
また、大学卒業後の数年間を資格取得のため勉強をしてきたという場合でも、第二新卒として就職活動をすることができます。そのため、若手枠として採用を検討してもらうことが可能になります。
税務関係の仕事に就く
試験合格者発表の後に、税理士法人が定期採用で受験生を募集することがあります。
仕事内容としては税務業務が中心となります。未経験者であっても採用に積極的になってくれるところが多いので、意欲をアピールし活躍の場を広げるチャンスにすることができます。
コンサルティング会社へ就職する
公認会計士取得のために勉強した知識は、コンサルティングにおいて活かせる可能性があります。
コンサルティングといっても、財務や税務、ビジネス系など様々ですが、会計士試験の知識が備わっていることは十分な強みとなります。経験を求めるところも多いため就職先としてはやや困難ではありますが、興味がある場合は積極的に活動してみるのも良いでしょう。
まとめ
頑張って勉強してきた公認会計士の試験に落ちたときには、ショックも大きくやる気が損なわれてしまうこともあるでしょう。
ですが、資格取得に向けて勉強してきたことは決して無駄にはなりません。合格発表後、残念な結果になってしまった場合は、一度冷静になって、なぜ落ちたのか、そしてリトライすべきかどうかを検討してみてください。
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