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行政書士試験の難易度は高い?効率的に勉強を進める方法とは
これから行政書士を目指す方の中には、大雑把に「試験が難しい」ということはわかっていても、実際どれくらいの難易度かは知らないという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、行政書士試験の難易度に注目して、合格率や試験の特徴、勉強時間や勉強を効率的に進めていくためのポイントなどを詳しくご紹介します。
目次
行政書士試験の難易度と合格率
まずはじめに受験する上で、誰もが気になる難易度と合格率からご紹介しましょう。
試験は難しいのか
簡単に合格できるという声も挙がる行政書士試験ですが、決して簡単とは言えません。しかし、司法書士の試験が相対評価なのに対し、行政書士の場合は絶対評価制となります。
そのため、明確な合格基準点が設けられているのですが、基準点を満たすためには満遍なく勉強を行い、以下の全ての条件を満たさなければなりません。
1.法令等科目の得点が122点以上
2.一般知識等科目の得点が24点以上
3.試験全体の得点が300点満点中180点以上
例え法令等科目が122点で、一般知識等科目が24点であっても、全体の得点は180点には及ばないのがわかります。つまり、各科目での最低ラインを抑える程度での受験では試験に合格することができないのです。
行政書士試験に合格するためには、各科目の最低ラインを抑えつつ、いかに点数を伸ばしていくかがポイントとなります。
毎年どれくらいの人が合格している?
簡単には合格できない上で、更に気になるのは「毎年どれくらいの人が合格しているのか」ではないでしょうか。過去3年間の受験者数と合格者数、そして合格率について見ていきましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
平成29年 | 40,449 | 6,360 | 15.70% |
平成30年 | 39,105 | 4,968 | 12.70% |
令和元年 | 39,821 | 4,571 | 11.50% |
ここだけ見てみると合格率は12~13%になりますが、平成26年度には合格率が8%台だったこともあり、平均的な数値は11%台となります。受験者数も多く、その中から毎年約1割り程度の人が合格しているようです。先程も比較した司法書士は3~4%という更に低い数値になっています。
行政書士の合格率は決して高くはない数値なのですが、それよりも難関が存在するという点では安心される方もいるのではないでしょうか。
行政書士試験の特徴や内容
続いて、行政書士試験の特徴や内容についてご紹介します。
試験方法は3種ある
試験方法は5肢択一式(マークシート形式)と、20個の選択肢から文章中の穴埋めを行う多肢選択式、40文字程度で回答を行う記述式の3種類です。中でも5肢択一式が主な出題方法となっており、出題数と配点が一番多いのが特徴となります。
科目と配点
科目は合格基準点の部分に出てきた法令等科目、一般知識等科目の2種です。配点と合わせて詳しい科目内容をご紹介します。
科目 | 5肢択一式 | 多肢選択式 | 記述式 | 合計 |
基礎法学 | 8点 | 8点 | ||
憲法 | 20点 | 8点 | 28点 | |
商法 | 20点 | 20点 | ||
行政法 | 76点 | 16点 | 20点 | 112点 |
民法 | 36点 | 40点 | 76点 | |
法令等科目合計 | 160点 | 24点 | 60点 | 244点 |
政治・経済・社会 | 28点 | 28点 | ||
情報・個人 | 16点 | 16点 | ||
文章理解 | 12点 | 12点 | ||
一般知識等科目合計 | 56点 |
配点を見ると行政法と民法に大きく点数が振り分けられているのが特徴です。
行政法とは行政に関する複数の法律のことをいい、主に「行政手続法」、「行政不服審査法」、「行政事件訴訟法」、「国家賠償法」、「地方自治法」の5法のことをいいます。行政書士として活躍するためには外せない科目となるため、特に意識して点数をとりたい科目です。
勉強時間と勉強を効率的に進めるポイント
難易度や合格率についてご紹介してきましたが、どのくらい勉強すれば合格に近づくことができるかどうしても気になってしまうのではないでしょうか。
勉強を開始するまでの知識量や勉強方法で、必要な勉強時間には個人差がありますが、ある程度法律に関する知識をお持ちの場合であっても600時間程度、法律初学者の場合は少なくとも800時間程は必要とされています。
独学で合格している方も中にはいますが、ただでさえ難易度が高いため、かなりの努力が必要となることでしょう。
効率的に勉強を進めたいのであれば、予備校に通ったり、通信講座を受講する方法があります。特に通信講座は、仕事をしていて時間があまりとれない場合であっても、自宅で学ぶことができるためおすすめです。
どんな行政書士になりたいか想像してみよう
行政書士試験について難易度や合格率、試験の特徴などをご紹介しました。行政書士になるためには、長い時間をかけてたくさんの科目について学ぶ必要があります。難易度も高いですが、途中で諦めてしまうことがないように、合格した後でどんな行政書士として活躍していきたいかを想像しながら、楽しく勉強していきましょう。
通信講座がおすすめとご紹介しましたが、様々な通信講座があるため、テキストの質など高評価を得ている講座を選ぶことで、より効率よく勉強を行うことができます。
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